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「トリコロール/赤の愛」キェシロフキの代表作

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トリコロール/赤の愛』 (Trois Couleurs: Rouge) は、1994年製作の映画。クシシュトフ・キェシロフスキ監督による「トリコロール」3部作の3作目。

 

ストーリー

ジュネーヴに住む大学生・ヴァランティーヌは学業の傍ら、ファッションモデルをして暮らしていた。電話だけでしか逢えない恋人からは、常に浮気を疑われ、ヴァランティーヌ自身も彼への愛に疑問すら抱き始めていた。

一方、法学生のオーギュストは、司法試験に向けて勉強の日々。心の支えは年上の恋人なのだが…。

ある日暮れ、ヴァランティーヌは車で犬を轢いてケガをさせてしまう。犬の首輪についていた住所札をもとに犬の飼い主を訪ねていくが、そこに住んでいたのは隣人の電話の盗聴を趣味とする、人間不信のかたまりのような老いた元判事。彼の盗聴を「卑怯だ」と憐れむヴァランティーヌに、判事は自分が人間不信の虜になった若き日のトラウマを告白する。次第に判事とヴァランティーヌは心を通わせていく。

ある時ついに、判事が盗聴容疑で法廷に立つことになった。隣人の訴えではなく、彼自身が警察に自首したのだ。

そして、物語は「トリコロール3部作」をまとめあげるクライマックスへと進んでいく―。

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運命の戯れに弄ばれる人間の姿

人間の無力さ、複雑に交錯し混じり合う運命の戯れに翻弄され、やがて導かれるように巡り合う人と人との出会いや別れのあり方を3本の映画で見事に表現している。

私は勘違いをして白を先に見てしまったのだが、やはり青、白、赤の順に観ることをオススメする。

 

キェシロフキの表現に魅了されてしまった

映画とはただの娯楽ではなく芸術なのだと再認識させられた。

彼の映画には映像の美しさはもちろん、音の存在が大きい。

新聞を広げる音、足音、息を飲む音、素材としての存在感をそこに感じる。

彼の、物を見る目は凄まじい。

世界は本当はどのようになっているのか。

彼の映画を観るごとに、もっと世界に触れてみたいと感じる。

今は紙や、物が実在する事に対して軽視する方向に進み、インターネット上で全てが存在しているように感じるが、紙としての本の存在感や風情、人との関わりなどが美しい映像として映し出されると、そのような動きがなんだか味気なく、素っ気なく感じる。

とにもかくにも、最後の、表紙にもなっているあのシーンには鳥肌が立った。

そして後から何とも言えず温かい感動が込み上げてきた。